世連仏(世界連邦日本仏教徒協議会)は、世界連邦運動を構成する団体です。
世界連邦運動(WFM)は、世界二十五カ国と地域の加盟団体で構成されています。
世界本部はニューヨークにあり、国連経済社会理事会と協議する資格を持つ非政府組織(NGO)です。
わが国の世界連邦団体は、昭和二十三年に世界連邦建設同盟(現在は世界連邦運動協会と改称)が結成され、その後、世界連邦日本国会委員会、世界連邦宣言自治体全国協議会、世界連邦全国婦人協議会、そして昭和三十八年に本会が結成され、世界連邦日本宗教委員会(昭和四十二年)が続きます。
これらの諸団体は、その協力組織として世界連邦推進日本協議会を構成し、毎年わが国の主要都市で世界連邦日本大会を開催しております。
本会が中心となり、神道・教派神道・キリスト教・イスラム教・新宗教など諸宗教に呼びかけて世界連邦日本宗教委員会が結成され、昭和四十四年の第一回世界連邦平和促進全国宗教者身延山大会を皮切りに、仏教各宗の本山、ならびに伊勢神宮、長崎・浦上天主堂、大本、立正佼成会など、毎年各地で大会を開催して、全宗教者の総結集を図っています。
また、世界の諸宗教が参加した世界宗教者倫理会議(昭和五十六年)や比叡山宗教サミット(昭和六十二年)など国際間の宗教協力も鋭意、推進しています。
<世界連邦運動とは>
世界連邦運動は「この地球は人類全体の共生の場である」という共通認識に基づき、すべての国が核兵器を含む軍備と交戦権を放棄することにより世界法のもとで、その平和と安全を保障し、基本的人権を尊重して、人類を環境破壊と貧困疾病から解放しようというグローバルな「対話と協調」の精神により恒久平和の実現を願うNGO(国連非政府組織)によって推進されています。
国連憲章は第二次世界大戦の終結にむかって連合国により起案され、ヒロシマ・ナガサキの原爆投下以前に合意されたものであり、核の脅威という人類絶滅のエピローグは関知されないままに発意されています。そのため、いち早く原爆の製造に関わったアインシュタイン博士等の世界的科学者をはじめ、著名な有識者による、国連に変わる世界連邦構想がアピールされ、わが国においても昭和23(1948)年、憲政の神様と称される尾崎行雄氏、キリスト教の長老であった賀川豊彦牧師によって世界連邦建設同盟(現在の世界連邦運動協会)が発足しました。