会長あいさつ
新年明けましてお目出とうございます。
皆様に於かれましてはご清祥にて新しい年をお迎えのことと存じます。本年も何卒よろしく本会の運動に格別のお力添えを賜はりますことをお願い申し上げます。
扨て昨年は大阪の地震更には北海道の地震等により多くの人が困難な生活に立ち向かっておられます事に対し一日も早い復興を祈念いたします。
扨て昨年は我が国で最も早く世界連邦運動に声を挙げた京都の亀岡市で開催された第34回世界連邦運動日本大会2018inに出席(8月18日)講師として登壇された千玄室氏は御年95才大東亜戦争に於て特攻隊員としての体験とお茶の紹介に力を尽くし世界を見て来た経験を元に現在の国連を解体し世界連邦を実現しなければ世界平和は訪れない事を強調されました。講演が終わると会場は万雷の拍手に包まれたのでありました。
11月13日には関西宗教懇話会との共催で第4回目の全国仏教者による戦没殉難者慰霊法要を靖国神社と千鳥ヶ淵墓苑で執り行ない130名参加をいただきました。そうして懇親会には4名の国会議員の方々が参加、夫々ご挨拶をいただきました。
11月27日には天皇陛下御即位30年奉祝委員会が東京で開催され各界から約800人出席。総会では両陛下が結婚60年を迎えられる4月10日、超党派の国会議員連盟との共催で即位30年を祝う感謝の集い(仮称)を開催する事を決め、秋には皇居前広場で新しい天皇の即位を祝う国民祭典(仮称)を開き、5万人以上の参加を見込んでいる事が告げられたのであります。
世界はトランプ大統領の登場を契機として予想外の情勢が出現する可能性を否定できないのではないかと思われます。我が国は安定した安倍政権の下で世界をリードする動きに期待したいところです。
何卒皆様に於かれましては一層のご支援とご協力のほどをお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成31年新春
会長 叡南覚範
暑中お見舞い申し上げます
会員の皆様に於かれましては日頃、世界連邦運動の推進に対しまして、格別のお力添えを賜っておりますことを感謝申し上げます。
今、世界の現況を見ますと、ウクライナ、イラク、シリヤ等依然として紛争が止まず、アジヤでは力による一方的な傲慢な支配を目指して国際法を無視した動きが生じており、憂慮されるところです。
扨て国家間の紛争を制御して世界に平和をもたらす為の方策としては、世界連邦の実現が望まれることは云う迄もありません。我が国では平成十七年の国会で「日本国憲法の掲げる恒久的平和の理念のもと、唯一の被爆国として世界のすべての人々と手を携へ、核兵器の廃絶、あらゆる戦争の回避、世界連邦実現への道の探求など、持続可能な人類共生の未来を切り開く為の最大限の努力をすべきである」と決議し国是としたのであります。安倍総理大臣が中韓両国に対して国際法に基づく話し合いを提唱している姿勢は、まさに平和実現の精神に即したものであり、世界が範として認めるところでありましょう。
会員皆様のご健勝を祈念申し上げますと共に運動の推進、実現の為に一層のご支援とご協力をお願いいたしまして、暑中お見舞いのご挨拶をさせていただきます。
平成二十六年 盛夏
会長 叡南覺範
私達仏教徒は、今ここに第10回国連ウェーサクの日を迎え、祝賀式典を催すべく国連会議場に参集し、至福の時を教示しておりますことを心より感謝申し上げます。
また此の度は、タイ国の仏教僧団の最高位であられますサムデット・プラ・ニャナサンバラ大僧正100歳の誕生日をお迎えするという重ねての慶事に対しまして、心よりお祝い申し上げます。
世界に不滅の真理を顕現されましたお釈迦様の神聖なる生誕・成道・涅槃の3つをお祝いするウェーサクの日が、1999年の国連総会に於いて国連の日と認められましたことは、我々仏教徒にとって大いなる喜びであり、誇りであり、将来に向かっての仏教教育への自信と推進をゆるぎないものと確信させてくれております。
釈尊は、此の世に存在する事物・現象・総べて眞實ならざるはなし(諸法実相)と述べられ、現実肯定の真理を悟られ、大覚者となられました。
世界は今以て人為の争いが続き、人間の自然を無視した行為により環境の変化や人間の力を以ては如何ともしがたい自然の猛威に直面しつつも、たゆまざる努力を以て生存維持発展の道を進んでおります。
自然を愛し、自然と共に生きることを認識しつつ人間の存在を謙虚に受け止めることを教え訓された釈尊の精神の輝きは、これから先の世界の教えの場を益々光りあらしめるものとならしめましょう。
第10回を迎えたウェーサク祝賀式の開催に当たり、タイ国政府、マハチュラロンコーンビジャウィタヤライ大学の御尽力により盛大に執り行われますことを衷心より感謝し、御礼申し上げ、祝辞とさせて頂きます。
2013年5月21日
叡南覚範
世界連邦日本仏教徒協議会会長
天台宗 毘沙門堂門跡 大僧正
新年明けましてお目出とうございます。
皆様におかれましてはご清祥にて新春をお迎えのことと存じます。
千年に一度、想定外という言葉で表現された東日本大震災と原発事故で被災された多くの方が三年目を迎えて、未だに苦難の日々を過ごしておられる事に心が痛みます。然し政権の交代が実現しましたら適切な施策により一日も早い復興が成ることを祈念いたします。
扨て昨年起こった尖閣や竹島の問題による、中国や韓国との摩擦は簡単には治まりそうにありません。外に目を向けますと、アメリカではオバマ大統領が再選され、中国では習近平政権が発足しました。これから世界の情勢がどう展開するのか注目されるところです。
第一次世界大戦が終わり、世界連盟が結成されようとした時、日本は「人種差別をしない」との条項を規約の中に入れるよう提案。投票の結果は賛成多数であったのにアメリカの全会一致にすべき、との反対により実現しませんでした。
然し大東亜戦争後、人種差別の否定により植民地であった殆どの国が独立し、現在の国際連合には百九十三ヶ国が加盟しており、正に日本の掲げた理想が実現したのであって、世界に誇る可き事であります。
扨て、今年も国連の決議による、お釈迦様を称えるウェーサクの日祝賀式典及び国際仏教徒会議がタイ国で開催されます。今や世界の国連加盟国の半数近い国から仏教徒が参集し釈尊の慈悲心に基づく平和の祈りと、平和への方策について議論されますことは世界連邦実現に向かっての大きな歩みであり、皆様方のご参加をおすすめ申し上げますと共に本会への一層のご支援とご協力を賜ります様、お願い申し上げます。
平成二十五年初春
会長 叡南覚範
暑中お見舞い申し上げます。
昨年の東日本大震災と福島原子力発電所の事故による災害からの復興が遅々として進まない中にあって、大変なご苦労を重ねておられる皆様方に心からお見舞い申し上げます。
気候の変動は時ならぬ竜巻器による被害を、又、例年にない早い台風の襲来による被害などをもたらしております。
目を外に向けますとギリシャの経済不安による世界経済不況への影響が心配され、シリアの政情不安は国連の安保理もお手上げの泥沼化の様相を呈しており、自然界、人間界共にますます不安定さを増幅しつつある様に思われます。
人間は謙虚になり、我欲をおさえて自然と共に生きると云う姿にならなければならないと思う次第です。
扨て、今年もタイ国で行われた仏陀の成道2600年記念第九回国連ウェーサク国際仏教徒会議にITRIの皆様と世界八十五カ国から参集した1800人の仏教徒と共に祝賀式典と会議に参加し、仏陀の成道と仏陀の実践的な教えが人類に対して、その生き方を変えるような深い影響を与えて来たことを認識して、世界中に平和と融和が広まってゆくよう努力し、限りない欲望、憎悪、無知という人間の本性を克服するよう、倦むことなく努力する。という主旨のバンコク宣言に署名いたしました。
世界が混沌としている今日、仏教精神を基調として、世界連邦運動の進展に、皆様と共に努力いたしたく、何卒よろしく一層のご指導とご協力をお願い申し上げます。
平成二十四年盛夏
会長 叡南覚範
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